意外と知らない?デニムとジーンズの違い

 ジーンズ誕生から100年以上経った今我々の日常の中には当たり前のようにジーンズが溢れかえっています。もしかしたら穿いたことがないという方は少ないのではないでしょうか。しかしこれだけ認知されているジーンズですが、ジーンズについて知らないことって意外と多いのです。今回は知っているとちょっとドヤれるかもしれないデニムとジーンズの違いを野良ジーンズソムリエである私が簡単にお伝えしていこうと思います。

 

デニムとは何か

 まずあなたは「新しいデニムが欲しいなぁ」と考えたときにいったいどのような服を思い浮かべるでしょうか?それは恐らくジーンズだったりしませんか?少なくとも靴ではないと思います。しかしデニムというものは本来ジーンズにも使用される厚手の綾織物(あやおりもの)の「生地素材」を指す単語なのです。つまりもしあなたが新しいデニムが欲しいと考えたならば、向かうべきは服屋さんではなく手芸屋さんということになります。

 

ジーンズとは何か 

 ならばジーンズとはなんなのかという話なのですが、ジーンズとは先述した綾織物を使い作られたパンツ類、つまりデニムで作られたパンツのことを指します。つまりあなたが新しいジーンズが欲しい場合は、そのままですが「新しいジーンズが欲しいなぁ」と考えれば服屋さんに行けるということになります。

 しかし察しの良い方は「あれ?ならデニムパンツ欲しいなぁでも良くね?」と気づくことでしょう。確かにデニムパンツを求めるなら服屋さんに向かうことはできますがジーンズを買うことは叶いません。

「ついさっきデニムで作られたパンツって言うてるやん!鶏か?」と思われるかもしれませんが、実はデニムパンツとジーンズは厳密には違う物なのです。なので筆者は鶏ではありません。細部の違いは数あれど1番の違いはリベットの有無です。ジーンズには必ずと言っていい程リベットが打ち込まれています。是非あなたもお手持ちのジーンズを確認してみてください。

リベットとはジーンズの補強目的で付けられた金具のことを指します↓

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◯で囲われている箇所がリベットによって補強されている

このようにポケット周りにリベットが打ち込まれていたらあなたはジーンズを所有していることになります。デザインや時代によって打ち込まれている数や位置の違いはあれど、このような金具が付いていれば概ねジーンズと呼んで差し支えないでしょう。また別記事にて解説しますがこのリベットでの補強こそが歴史上「ジーンズ」というアイテムには必要不可欠なものなのです。

 

◯まとめ

  • デニムとは生地素材のことである
  • ジーンズとはデニムで作られリベットで補強されたパンツ類である
  • 筆者はではない

 

 如何でしょうか?拙い文章で申し訳ありませんが、デニムとジーンズの違いという目線からジーンズというものは意外としっかり定義づけられているということがお分かりいただけたらと思います。この違いを知っていれば服屋さんと手芸屋さんどちらに行けばいいのか分からないということがきっとなくなることでしょう。

 まぁ「いちいち使い分けるなんて面倒くさい分かればいいじゃん」なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。こんなこと書いといて筆者も割とそう思っています。しかしこういう知識を通してジーンズに興味をもつ人が増えてくれたならばそれで良いと考えています。

 これからジーンズや経年変化の魅力というものをどんどん発信していきたいと思うので宜しければまた読んでいただけると幸いです。感想・指摘・アドバイス等ございましたらお気軽にコメントよろしくお願いいたします。